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インプラント/骨増生

よくある質問

ここでは、インプラント手術についてよくある質問にお答えしています。
インプラントって、どんな治療法なの?

歯の抜けたところに、チタンのネジ(人工歯根)を埋め込み、人工の歯を作る治療をインプラント治療といいます。詳細はこちらをご覧下さい。

インプラントの歴史は?

インプラントの歴史は古く、紀元前3世紀頃とされているミイラの顎に、エメラルドや象牙で作られた人工の歯が埋められているのが確認されています。これを現代のインプラントと同じと呼んで良いかという問題は別として、随分昔からそのような概念があったと思われます。

インプラントはいつから行われているの?

現代のインプラント治療は、1952年にスウェーデンのブローネマルク博士が、骨とチタンが結合することを発見しこれを「オステオインテグレーション」と命名したことから登場しました。
現在、インプラント治療といえば、このチタンと骨が結合する歯根型のインプラントのことを言います。

日本ではいつからインプラントは行われていますか?

確かではありませんが、欧米に遅れることなく、かなり早い時期からインプラント治療は行われて来ました。

しかし…残念ながら、日本においては闇雲にインプラント治療が導入され、誤った方式と術式も広められてしまったという不幸な歴史もあります。そのような時期に行われた失敗例により、「インプラントは不確実な治療」という認識が広まってしまっていたのも事実です。近年、インプラント治療における多くの研究データや臨床症例が出揃い、グローバルスタンダードな術式が確立されると、日本でも確かなインプラント治療が急速に普及してきました。
現在、インプラントの国際学会等での発表を見ると、日本の臨床家が提示する臨床報告は非常に優れた報告が多く、日本のインプラント治療レベルは世界でもトップクラスと言えます。

インプラントは安全ですか?

学術的データより、インプラントの成功率は90-95%と言われています。また、インプラントの素材であるチタンは生体内での安定性が高く、拒否反応やアレルギーは皆無です。インプラント治療は、正しい術式と術後管理が行われれば、非常に安全な治療法ですのでご安心下さい。

なお、当院での成功率(アルブレクソンの基準に基づく機能後5年生存率)は99.99%で、現在まで脱落したインプラントは僅か1本のみです(症例数約1000本中/2006年12月31日現在)。

インプラントの事故がありましたが大丈夫ですか?

医療事故は絶対にあってはいけないことです。全ての医療従事者は、一症例一症例に慢心なく、細心の注意をもってあたるべきと考えます。但し、100%安全な医療行為はないのも現実で、インプラント治療においても不慮のアクシデントは起こりうる現実です。

医療事故は航空機事故に似ていると思います。航空機事故が起こり、「飛行機は危険な乗り物だ」「飛行機には乗らない」というのではなく、事故が起こらないようにするにはどうしたら良いか、良かったかを学ぶべきだと思います。インプラント治療のみならず、医療事故で被害を受けた方々には非常に同情を致しますが、医療行為とは、そもそも少なからずリスクを伴うということを双方が再認識する必要があると思います。

歯茎を切らずにインプラントができると聞きましたが?

通常、歯茎を切り、剥がして顎の骨を確認してからインプラントの埋め込みを行いますが、最近では、コンピュータ上でCTデータから埋め込む位置を決定し、サージカルガイドステントという器具を使い、歯茎を剥がさずに行うインプラントが出てきました。これらを、歯茎を剥がさないのでフラップレスサージェリーといいますが、当院では完全なフラップレスサージェリーは行っておりません。抜歯時の穴を利用して歯茎を剥がさない方法での埋入は積極的に行っておりますが、直接歯茎に穴を開け、そこから顎の骨にインプラントを埋め込む方法は行っておりません。

理由は、メリットとデメリットのバランスを考えて、フラップレスサージェリーは決してメリットの高い方法ではないと考えるからです。デメリットの第一は大変危険だということです。以前、インプラント手術における死亡事故がありましたが、その事故もコンピュータ上でのデータを過信しすぎたフラップレス手術と聞いています。インプラント手術の基本は、十分に歯茎を剥離し、骨体部を確認。そして解剖学的に重要な構造をしっかり確認することです。これは、初心であり基本であるので、熟練していても、どのようにテクノロジーが進化しても忘れてはいけないことです。また、CTのデータはあくまでも、X線が通る通らないのデータであり、実際の骨の状態を忠実に映し出しているとは限らないということも、診断の基本です。次に、フラップレスサージェリーでは、正しい位置にインプラントを埋め込むことができないという点です。コンピュータ上でシミュレートして理想的な位置にガイドステントを作るというのが建前ですが、顎の骨は必ず、歯がなくなればやせてきます。やせた骨に理想的な位置へインプラントを埋め込もうとしても、通常何らかの対処をしなければいけないケースが多々あります。フラップレスの場合、結局は、入れられる場所にインプラントを入れるという、外科主導型の埋入になってしまい、インプラント治療の基本である補綴主導型の埋入になりにくいといえます。

歯茎を剥がさない方法(フラップレス)は、体への負担を軽くしますが、危険で理想的な位置にインプラントを埋め込めないという重大な欠点があるため、決して患者利益につながらないと考えています。当院では闇雲に新しい技術や材料に飛びつくようなことはしないという理念があります。

そちらではどのくらいインプラント治療を行っていますか?

当院のインプラント施術医は、大学病院でインプラント科に所属する歯科医師です。
大学病院と当院とで、年間150-200症例程度のインプラント手術を行っています。

その年間150~200症例というのは多いの?少ないの?

一人のインプラントロジストが行う症例数としては、普通もしくは多めではないかと思われます。

インプラント治療は手術をして、かぶせものを入れるだけではありませんので、一人のインプラントロジストが年間に消化できるインプラント症例には限りがあります。ラボサイドの仕事や綿密なプランニング、その他の一般治療を含めると膨大な仕事量になりますので、1日1症例程度(200症例程度)が、手を抜かずにできる限界かと思います。また、スキルを維持するために必要な年間インプラント症例数を100症例としております。

インプラントができるかどうかはどうしたらわかりますか?

まずはインプラントを行う前に診査を行います。これをインプラントの術前検査といいますが、特にこの術前検査の中でCT(X線による断層撮影)による画像診断が重要です。CTを撮影することにより、インプラント治療を安全で確実に行うことができます。当院では、国内初のパノラマCTを配備し、術前のCT撮影を行い、綿密な診査から確実な診断を行っております。

なぜ?インプラント処置にはCTが重要なのでしょうか?

インプラントは顎の骨の中にすっぽりと埋め込まなければなりません。ですので、顎の骨を立体的に把握し、計測できるCTは非常に大事な検査です。また、上顎では、鼻の空洞(上顎洞といいます)、下顎では骨の中の太い神経(下歯槽神経)など解剖学的に重要な構成があり、これをしっかり把握する必要があります。インプラントの治療を確実にまた安全に行う意味からも、CTは非常に重要です。

インプラントには色々な種類があるの?

あります。現在は歯根型インプラントに統一されていますが、以前はブレード型や骨膜下インプラントなどもあり、多種多様でした。歯根型インプラントはチタンと骨が癒着(オッセオインテグレーション)することにより、お口の中で安定して機能することが出来ます。

現在、この歯根型インプラントは国内外の数十社が製造販売していますが、元々は、ブローネマルク型インプラントを模倣していますので、どれも同じような臨床成績となっています。但し、中には独自に開発製造されたインプラントや粗悪なインプラントもありますので注意が必要です。一般的に国産インプラントメーカーはコストを押さえることは出来ますが、シェアも低く、独自の仕様となっていることが多いので、お薦めできません。

歯根型インプラントには色々な種類があるの?

おおよそ分類としてはワンピースインプラントとツーピースインプラントに分かれます。

歯根型インプラントといえば、ツーピースインプラントが主流ですが、最近ではワンピースインプラントの症例も少ないですが報告されています。ワンピースインプラントのメリットは、強靭、簡単、安価という点が上げられますが、一度問題が発生するとその構造上、全てやり直し(撤去)ということになりますので、慎重な症例選択が必要と思われます。

ワンピースインプラントは部品も少なく安価、施術も簡単で、クオリティの高い技工士を必要としないという術者側のメリットだけで、安易に採用しているケースもあるようなので残念です。

どこのメーカーのインプラントを使用していますか?

当院では、ケースにより、ノーベル・バイオケア社(ブローネマルク社とステリオス社が合併)かアストラ・テック社のインプラントを使用しています。この2社はインプラントのメジャーカンパニーであり、業界のリーディングカンパニーでもあります。研究データや臨床報告は豊富で、製品に対する信頼性が高いと評価されています。また、インプラント治療において、施術された患者さんが世界中何処に行っても対応して頂けることも重要なことですので、当院ではグローバルスタンダードなものを用いています。

インプラント治療のメリットは?

歯が抜けた際に、従来から行われている治療法(入れ歯やブリッジ)と比較して、より元の歯があった状態に近づけることが出来ます。詳細はこちらをご覧下さい。

ではインプラント治療のデメリットは?

インプラント治療には2つの大きな障壁とも言うべきデメリットがあります。

一つめは、インプラントを骨に埋め込むといった、外科手術が必要になるということです。局所麻酔で行う手術ですが、やはり手術というと「こわい」とイメージしてしまう方は多いようです。また手術後の治癒期間を待たないといけないので、時間がかかります。入れ歯やブリッジであれば、型取りをして次回には歯が出来上がってきますが、インプラントの場合、数ヶ月の期間が必要となります。
もう一つは、健康保険が適応にならず、全額自費診療となり高額な治療費が必要となることです。インプラントにおける費用はこちらをご覧下さい。

もっと安くできませんか?

残念ながら、ご要望にはお応えできかねます。一概にインプラント治療といっても、方法や材料などで大きく異なります。一見、目に見えているものは同じように見えても、全く別物だとお考え下さい。

当院では、精度と完成度の高いインプラント治療を心がけています。標準的な費用で、クオリティを上げることにより、相対的に「安い」医療サービスを提供することを目指しておりますので、ご理解をお願い申し上げます。

他院で、大量にインプラントを行っているので安くできるといわれました

一般的な電化製品や消耗品と違い、インプラントの大量仕入れによるコストダウンはありません。時々、メーカーサイドのキャンペーンでインプラントの部品を安く提供して販売することがありますが、1割程度だと思います。また、そのようなキャンペーンはインプラントの一流メーカーではほとんど行っていません。

インプラント治療の費用の内訳はおおよそ、部品代金が1/8、技工代金が3/8、施術代金(手術、人件費など)が1/2となっていますので、部品代金が多少安くなってもインプラントの値段はあまり下がりません。結果、値段を下げようとすると、インプラントの質にかかわる部分(技工や手術のクオリティ)を下げることになります。当院では標準的な料金で、より質の高い治療を提供することにより、相対的に安価な治療を目指しています。

保険でインプラントはできますか?

通常の歯の欠損に対するインプラントは全て保険適応外になり、自費治療となります。
顎顔面補綴のインプラントは保険適応になりますが、先天性の大きな骨の異常や奇形などの場合にのみ適応になります。

行ったらすぐにインプラントしてもらえますか?

状況によりすぐ出来る場合もありますが、通常は綿密な診査診断の上、手術が行われます。特別な理由がない限り来院されてから2-4週後にインプラントの手術になります。
また、歯周病がひどい場合や他に緊急性の病気がある場合には、まずはその治療が優先先行されます。

インプラントの患者さんを紹介したいのですが・・・

当院でインプラント治療を受ける患者さんの6割は、紹介により受診しております。患者さんからの紹介を含めると8割を超えると思われますので、お気軽にご紹介下さい。ご紹介の場合、インプラント基本検査料金(35,000円)が無料となります。

紹介でないとみてもらえませんか?

当院のインプラント施術医は通常(フリー)の初診を受けておりません。但し、紹介がない場合でも、当院で通常の初診を受けて頂き、主治医を決めて頂いてから、その主治医経由で院内紹介という形になりますのでご安心下さい。まずは、主治医を決めるために通常通りご来院下さい。

住まいが東京ではないのですが大丈夫でしょうか?

基本的に通いやすい歯科医院に通院されることをお薦めします。ただ、単純にインプラント治療のみでしたら、通院回数も限られてますし、メインテナンスでチェックを受けるのも半年に1度程度ですので、通院はさほど苦にならないと思います。

アメリカでインプラントを受けてこようかと思いますが、どうでしょうか?

同じように、通いやすい歯科医院に通院されることをお薦めします。東京近郊にお住まいでしたら東京の歯科医院が良いと思います。インプラント治療において、患者さんと歯科医院の関係は一生涯続くといっても過言ではありません。交通の便や生活上、通いやすいということも長く付き合える一つのポイントだと思います。

アメリカの歯科医院だからといって全ての歯科医院がすばらしいインプラントを行っているとは限りません。意思の疎通がきちんと取れ、通いやすく、日本人の顎の骨の特徴を理解している近隣の歯科医の方が、総合的に考えて良医といえると思います。

アメリカで処置してきたインプラントのフォローアップをしていただけますか?

どこで行った処置でも、基本的にはインプラントを施術したところでフォローアップをしていただくことをお薦めします。車で例えると、トヨタの東京世田谷店で購入した車であれば、同じところで修理や車検をお願いするのが一番話しが早いということになると思います。さもなくば、トヨタの車も修理をしてくれるところを探さないといけないと思います。車であれば、さほど難しいことではないと思いますが、インプラントは車と違い、ユーザーが自分のお口に中にどのメーカーのインプラントが使われているかということを、あまり知らないと思いますので、ご自分のインプラントに適した歯科医院を探すことは難しいと思います。

そのような観点から、施術する歯科医院を、後のメインテナンスやアクシデントのことまで考えて選ぶ必要があると思います。当院では、一生涯お付き合いするという前提で、インプラント治療を考えており、またそのようなことが適わなかった場合(転居など)、他院にメインテナンスをお願いすることになってもそちらでお困りにならないよう、世界的にみて標準的なインプラントメーカーを選択するようにしております。

参考:ご相談のこの患者さんは、その後全てのインプラントを摘出することになり、再度日本でインプラント治療を行いました。

他の歯医者さんで、ワンピースタイプのインプラントをやったのですがフォローアップをしていただけますか?

基本的にはインプラントを施術したところでフォローアップをしていただくことをお薦めしますが、事情がおありでしたら、メインテナンスは可能です。但し、ワンピースタイプはトラブルも多く、一体化しているので、トラブル発生時には全て摘出しないといけないことになります。制限があってのフォローアップになってしまうことをご了承ください。

参考:ご相談のこの患者さんは、その後数本のインプラントが自然脱落し、再度インプラント治療を行い、ツーピースタイプのインプラントにしました。

寝たきりになったらインプラントは大変だとききましたが、大丈夫ですか?

まず、介護が必要となっても何らかの形で歯の管理は必要ですから、基本的にはインプラントも歯と同じ管理が必要となります。大変というニュアンスは、「入れ歯」と比較して歯やブリッジ、インプラントの介護が面倒だということになります。しかし、ツーピースインプラントであれば、必要に応じて歯の部分を外し、入れ歯(取り外しのできる)タイプに変更は可能ですので、ご心配のケースはむしろインプラント治療であれば「入れ歯」と同じようにすることができ、介護は楽ということになります。このように将来の生活の変化に対応できるのもツーピースインプラントのメリットの1つです。

歯が1本もなくてもインプラントはできますか?

レントゲンなどの診査に基づき、埋め込む骨があればインプラント治療は可能です。

歯が1本もない場合、何本インプラントを植えれば歯ができますか?

骨の状況により何本という決まりはありませんが、最近はオールオンフォー(Allon4)という概念があり、その理論から考えると片顎(上または下顎)に4本のインプラントを植立すれば、ほぼ全部の歯を作ることが出来るということになります。しかしオールオンフォーのエビデンス(科学的立証)は確立されていないのが現状ですし、また、4本で12本ないし14本の噛み合わせの力を受けることに疑問を感じます。従来からのブリッジの概念から考えれば、半分の本数、つまり6~7本のインプラントは最低必要と考えています。また、最近の研究結果では、インプラントの本数と成功率の関係が示されており、その結果に基づくと4本しか埋め込まない場合、上顎であれば56%程度、下顎であると94%程度の成功率となっております。この結果からも、上であれば最低5本以上は埋め込む必要があると考えられます。

前歯が折れてしまい抜歯といわれましたが、そのような歯にもインプラントは可能ですか?

自分の歯の根に差し込む、差し歯と違い、自分の歯が根ごと無くなってしまった場合、根から人工的に再建する方法がインプラントですので、インプラント治療であれば可能です。

但し、前歯のインプラント治療において、非常に難しいのが審美性(見た目)の改善です。歯茎や骨は、歯があることにより存在しています。歯が折れ炎症が進みますと、歯茎が腫れ、その下の骨が溶け出します。そして、その後歯を抜きますと、更に歯茎や骨は役目を失い、溶け出し、ブリッジなどで歯を作っても、長い歯になってしまうことがあります。この問題を解決する(引き起こさない)ためには、なんらかの原因で前歯の抜歯をしなくてはいけなくなった時に可及的速やかに抜歯をし、同時にインプラントを埋め込む手術を行うことを推薦します。

インプラントと差し歯との違いは?

良く間違えられますが、差し歯とは自分の歯が残っている場合に行われる処置方法です。

根だけになっていても、土台を立て冠をかぶせれば歯は使うことが出来ます。しかし、歯を抜いてしまったときには差し込む根がないわけですから、その根ごと人工物で置き換えないといけません。
これが人工歯根、つまりインプラントです。

ブリッジになっているところをインプラントに変えられますか?

基本的に可能だと思われます。

但し、上の歯の奥歯などで時々目にするケースでは、抜いた後の骨の吸収が大きく、インプラントを埋め込む十分な骨がない場合があります。その場合には、骨を作らないといけないことがありますが、ブリッジとインプラントでは、自分の歯に与える負担や再治療でのリスクなどを考えると、圧倒的にインプラント治療が有利と思われますので、可能であればインプラント治療をお薦めします。

インプラントのかぶせるものは色々あるの?

インプラント治療で、上にかぶせるものの材質は主に、金属、プラスチック(レジン)、セラミックスの3種類があります。それぞれ特徴がありますが、見た目や汚れにくさからインプラント治療の際にはセラミックスをお薦めします。最近ではハイブリッドセラミックスと呼ばれるレジンがありますが、基本的にはプラスチックですので変色し、汚れ易い素材ですので当院ではお薦めしておりません。

インプラントの手術は痛いですか?

麻酔をして行いますので、インプラントの手術中の痛みはありません。術後も手術の程度によりますが、思ったより痛みは少なかったというのがほとんどの方の感想です。術後の腫れや痛みの程度は個人差がありますが、大まかに表現するなら、インプラントの手術は抜歯と同程度とお考え下さい。痛み止めで十分対応できる程度の痛みです。

術後はどのくらい痛みますか?

インプラントといっても、ケースにより痛みが出る場合や出ない場合があります。通常、痛みは1-2日、痛み止めを飲めば治まる程度だとお考えいただければよろしいかと思います。

インプラント手術の時間は?

症例により、一概には言えませんが、当院では、通常の手術で1本あたり15分を目安としています。ですから、2本の治療であれば、30分程度となります。
短時間で手術を終了できるのは、熟練した手技と、熟慮された術式の結果です。

インプラントは何年もつの?

一般的にはどんな名医も「何年使える」という保証はできません。しかし、インプラントを世界で初めて施術された患者さんは今も健全で、埋め込まれたインプラントも十分な機能を果たしています。つまり、適切な手術と管理を行えば、50年近い臨床例があるということになります。
現在のインプラントは、50年前のインプラントより遙かに性能が良くなっていますので、これを考慮すれば、インプラント治療はほぼ一生涯快適に機能させるだけの可能性のある治療法であると考えられています。

インプラントの保証制度は?

当院では術後10年の保証期間を設けています。確かな処置と管理を行えばこの5年間に保証を受けることはほとんどありませんが、安心して処置を受けていただくためにこのような保証制度を設けています。

骨がないと出来ない?

インプラント治療は骨の中にチタンのネジ(フィクスチャーといいます)を埋込みます。埋込んだフィクスチャーは完全に骨内に入り骨と癒着することが重要です。ですから、最低限、フィクスチャーがすっぽり入るだけの骨の量が必要となります。

他の歯科医院で骨がないためインプラントはできないといわれました。

顎の骨が吸収してしまい、歯槽骨(入れ歯が乗る土手)がなくなっているような患者さんの場合、最近は骨を再生させる技術が開発されて、骨を作りながらインプラントを行うことも可能となってきています。
当院では、この骨を作るオプション手術が豊富ですので、様々なタイプの手術に対応可能です。詳しくはこちらをご覧下さい。

骨は増やせない?

骨を増やすことは状況により非常に難しいといわれていますが、増やせます。詳しくはこちらをご覧下さい。

インプラント治療は年齢による制限はありますか?

成長期のお子さんにはできません。顎の成長が止まってから(女性18歳前後、男性20歳前後以降が目安)の治療となります。
年齢の上限は60歳代までというのが一般的な見解ですが、年齢というより骨の状態によりますので、診査の結果、可能となる事もあります。当院でのインプラント治療最高年齢は81歳で、通常の方法で行いましたが、問題は生じておりません。

事故で歯と顎の骨がなくなっている場合でも、可能ですか?

事故による歯の喪失は、多くの場合顎骨も失っているケースが多いようですが状況により可能です。ご相談下さい。

他の歯科医院で行ったインプラントを見てもらえますか?

基本的には、インプラントを施術した歯科医院でインプラントのメインテナンスを行うことをお薦めしますが、インプラントを施術した歯科医院へ通院が不可能ということもあると思いますので、そのような場合には当院でのフォローアップは可能です。
但し、インプラントを施術した歯科医院からのインプラントの情報提供(フィクスチャーサイズや手術日など)を受けられない場合や、マイナーなインプラントが使用されている場合、既にインプラントにトラブルが発生している場合等フォローアップに支障をきたす理由がある場合には制限がありますのでご相談下さい。

インプラント治療が受けられないケースはどんな場合ですか?
全身的な疾患、例えば高血圧や糖尿病などがひどい場合にはインプラント治療を行うことが難しくなります。

全身疾患がある場合には、その程度により判断されますので、担当医とご相談下さい。
すごく恐がりで、インプラントの手術を全身麻酔でやってもらえますか?
必要に応じ全身麻酔も可能ですが、通常、鎮静法で十分です。

鎮静法とは、軽い全身麻酔をかけることにより、術中の不安やストレス感じさせないようにする方法です。術中のストレスがかからない分、術後の経過も良好となります。
但し、インプラント治療と同じく保険適応となりませんので、1手術に付き約6万円程度の麻酔料金が別途必要となります。
インプラント手術後すぐに仕事ができますか?

通常のお仕事であれば、手術当日も出来ますが、出来れば安静にして頂くことをお薦めします。
特殊な場合を除き、手術翌日からは通常の生活で問題はありません。

インプラントは手術が2回必要と聞きましたが・・・?

はい。様々な治療方法がありますが、通常、2回法という方法が選択されます。

1回目の手術は、骨の中にチタンのネジを埋め込みます。
埋め込んだネジが完全に骨と癒着した後に、2回目の手術を行います。当院では、2回目の手術も可能な限りフラップレスにて行うため、2回目の手術は非常に簡単です。よって、当院であれば実際に手術らしい手術は1回ということになります。この2回目の手術をフラップレスで行う方法は、当院インプラント施術医によって考案されたオリジナルですので他院ではほとんど行われていません。

インプラントの手術を1回で行うことは可能ですか?

可能ですが、インプラントの確実性を損なう意味からあまりお薦めしておりません。

インプラントの手術には1回法と2回法があり、最初から歯茎を貫通させてしまう1回法は、治癒の過程で感染しやすくリスクが高まります。報告されるデータを見ても、1回法の成功率は若干低いようですので、当院では2回法を選択しております。2回法のデメリットは2回目の手術が必要なことですが、2回目の手術は非常に簡単なので、そのデメリットと感染のリスクを比べると、感染のリスクの方が患者さんにとって不利益だとおもわれます。

仕事の都合上絶対に顔が腫れたら困るのですが、腫れずにできますか?

難しいと思います。歌手やモデルさんなどの場合、職業上、顔の腫れは重大な問題となる場合がありますが、そのような場合こそ、1週間の絶対休養期間と、更に1週間の予備休養期間をお取りして頂くようにしております。
勿論、腫れにくい術式と術後管理を致しますが、腫れに関しては、他者から分からないようにする事は難しいですのでご了承下さい。

但し、通常手術の場合、ほとんど腫れません。

インプラント手術後、生活で気をつける必要はありますか?

インプラントの手術のタイプにより気をつける注意事項が異なってきます。当院では、手術にあわせてカスタマイズされた注意事項を、術後にお渡ししております。それに従って頂ければ問題はございません。

インプラントの手術をしたその日の内に歯ができますか?

最近では即時荷重も容認されてきていますが、研究データや臨床報告を見る限り、即時荷重はやはりリスクが高まるようです。つまり、その日の内に歯を作り、噛めるようにすることはある程度、失敗も覚悟しないといけないということが言えます。
しかし、状況により即日に噛めるようにしなくてはいけないケースもあるのも現実ですので、その際には綿密な計画に基づき施術する必要があると思われますのでご相談ください。
また、噛み合わせない(埋め込んだインプラントに力を伝えない)方法で、歯を作ることは、普通に行われていますので、見た目の事はご安心下さい。

インプラントの二回目の手術までの間、歯はない状態ですか?

見た目に影響が出るような場合は、必ず仮歯を作りますのでご安心下さい。

インプラントの仮歯はどのようなものですか?食事はできますか?

食事が出来ないような状態にはしませんのでご安心下さい。ただ、手術後、極力噛まない方がインプラントにとっても良いと思いますので、可能であれば何も入れないこともあります。

インプラントは永久的ですか?

永久的な治療だと断言、または保証することは出来ませんが、インプラント治療は永久的な可能性を持つ治療法であると考えられています。なぜなら、インプラント自体は永久的でも、それを支えている周りの組織の寿命が、インプラントの寿命に大きく関与しますので、それ次第といえるからです。
ですから、適切な施術が行われ、普通に管理されていれば、インプラント周囲に病気は起きてきませんので、ほぼ、一生持つと考えても良いと思います。

ちなみに、インプラントの失敗例を詳細に調査した結果、最も多かった原因は、「術後に適切なメインテナンスを受けなかったため」という理由が圧倒的に多かったということですので、インプラントを行った後の管理は非常に大事と言えます。

インプラントのメインテナンスはどうすれば良いですか?

インプラントは、歯と同じく一生お口の中で機能させることの出来るものですが、それには歯と同様、メインテナンスが重要です。
歯と違い虫歯にはなりませんが、インプラントも歯周病にはなりますので、日々の歯ブラシと定期的なメインテナンスは必要です。
インプラントはその構造上、歯ブラシにもちょっとした工夫が必要ですが、当院で作製されるインプラントの上部構造体は精度が高く、汚れにくい特殊な作り方になっています。コツさえ覚えれば、ご自分の歯より、簡単に磨けるようになり、メインテナンスも非常に楽です。

インプラントセンターってなんですか?インプラント専門歯科?

ここ数年で、雨後の筍のように「○○インプラントセンター」というような名前を目にするようになりました。インプラント治療を行っている歯科医院ということで、センターとは表現していますが、ほとんどの施設は歯科医院と併設となっています。つまり、センターというと独立した大型の病院のようなイメージをもたれるかも知れませんが、小規模の診療所の範疇でしかないのが実際です。名前から、大病院を想像して行って見ると、「あれ?普通の歯医者さんだな??」と感じることは多いと思います。

なぜ、そのような表現をしているのかというと、現行の医療法では標榜できる診療科名に「インプラント」は含まれず、標榜できないので、歯科医院の通称として「○○歯科医院併設●●インプラントセンター」というような名称にすることで、看板や広告に提示するというようなことにしているようです。

ただ、このような表現は患者さん側からしてみると、どこでもやっているわけではないインプラント治療を行っている歯科医院を探す際には都合が良いとも言えると思います。

インプラント治療専門の場所か?と尋ねられれば、そういうところも、極めて稀にあるとは思いますが、ほとんどの「○○インプラントセンター」は普通の歯科医院の延長線上でしかないと思いますので、一般治療を行っているのが普通です。また、インプラント治療とは言っても、口の中にインプラントだけしかないという特殊な例を除けば、ほとんどの患者さんは一般治療も含めた治療も必要なわけで、むしろ、インプラント治療しか行わない歯科医院では、インプラント治療を行う歯科医院としては、機能しないと思います。歯科治療の一方法でしかないインプラント治療を独立させても、治療は成り立たないので、専門(そのことしか行わない)というより、得意(そのことがより出来る)というように考えていただければ、分かりやすいと思います。ちなみに当院では「○○インプラントセンター」という表記はしておりません。当院が運営するインプラント専用HPである「インプラントセンター.jp」でしかそのような表現をしておりません。理由は法令順守(コンプライアンス)の精神からで、近い将来、医療法の改正や規制緩和などにより、正式に標榜できるようになった時点で表記の仕方を考える予定でおります。

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