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2008.01.12 Saturday インプラン ト治療のサポーターと後継者 その1

後輩の一人が今 度開業すると いうことで訪ねて来た。

開業医は勤務医と違って、治療だけ行えば良いわけではなく、経営経理から、不動産、建築や果てはごみの出し方までありとあらゆる事を考えなくてはならな い。

開業に際し、院内システムの参考にしたいということで、問診票やちょっとした院内の書類など、また、技工所を紹介して欲しいとの事で訪ねてきた。

当院での技工所は全部で7つの技工所にお願いしている。保険治療全般、義歯、審美治療、前歯部インプラント、臼歯部インプラント、オールセラミックス、矯 正・・・とそれぞれの得意とする分野に、技工物を振り分けお願いしている。

その中で、保険治療のD技工所を紹介して欲しいとのことであった。理由は保険治療であってもしっかりとした仕事をしているからだと・・・確かにD技工所は 保険治療という範疇で、金額以上の仕事をしている極めて稀な技工所だ。

周知のように、保険治療とは治療費が決まっている。上手な先生がやってもそうでなくても、料金は一緒である。当然、上手な技工士が作製してもそうでなくて も同じ料金となる。たとえば、1個3,000円のインレーを技工士に発注するには、当然技工料は3,000円より高くなるはずがない。想像すれば明白だ。 1個3,000円で、オーダーメイドの指輪やイヤリングが作れるだろうか?それも材料費込みで・・・このような非現実的な治療費を押し付けられているのが 今の歯科界である。そんなしわ寄せはいつの世でも、下請けに近いところが被るのが世の常である。

必然的に、保険治療の技工を請け負う優良な技工所は少ない。優秀な技工士は自分の技術を高く買ってくれる(評価してくれる)仕事に傾き、そうでない技工士 は辞めて宝飾関係の仕事に転職するか、オーダーメイドの指輪を作るよりも高い技術と知識が必要であるが、1個1,000円程度の報酬しか得ることの出来な い仕事を、まさに医は仁術ならぬ忍術と耐えながら、命と共に金属を削ることとなる。

あまり公の場で発言するのにふさわしくはないかも知れないが、当院での保険治療は赤字である。当院だけではなく、日本中の歯科医院は少なからず同じ傾向に ある。まさに医は仁術の何者でもない。

有資格者である歯科医師と歯科衛生士が30分間かけて、インレー1個治療しても3,000円の医療収入で、技工士への支払いが安くても2,000円程度に なる。光熱費や機器備品などの諸経費を入れなくても、単純に30分で1,000円の差益であるが2人で仕事しているので、1人の利益は500円である。 30分500円なので、時給1,000円であり、その程度の仕事なら、何も専門知識を得ずして出来る仕事は他にも沢山ある。

さて、歯科医院ですらこのような状況なのだから、そのサポーターである歯科技工所はもっと切実な問題であるようだ。高騰する金属に、上限の決められた料金 であれば、当然利益となる技術料の配分が少なくなる。技術料が少なくなれば、量を稼いで収入をまかなうしかなく、それが質の低下につながっている。まるで 過日、日本経済が陥りそうになったデフレスパイラルのような状況にあるのが、ここ数年の歯科界だ。

話は元に戻るが、当院で保険をメインにお願いしていたD社からこの年末に電話が来た。D社の技工士が2人ほど辞めてしまい、廃業の危機もあるということ だ。実にもったいない話である。保険治療の範囲内の料金で、仕事も速く確実で正確。申し分のない仕事ぶりで非常に感謝していたが、やる人がいなくなっては 仕方ない。急遽、他の技工所に仕事をお願いすることになった。

そんな事情を、その訪ねて来た後輩に話すと残念そうにしていた。ここ数年、どんどんと高い志を持つ歯科医療人が少なくなってきていると話が一致した。

歯科治療は、当然、一人ではできない。出来なくはないが、完成度の高い仕事は一人では出来ない。優秀な歯科医師に、歯科衛生士、助手、歯科技工士・・・各 々の守備範囲を見事に守り、オーケストラのように調和が取れて、初めて完成度の高い仕事ができるものである。

サポーターや後継者たちが居て、歯科治療は支えられ、支えられていくものだと思うが、今の保険医療制度に、その明日を見出すことは出来な いのは大変遺憾であるといわざるを得ない・・・

せめて自費診療でそのサポーターと後継者を育てて生きたいと思うのだが、それもなかなか難しい問題である。・・・>その2へ続く


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