手
術にアクシデントはつきものである。むしろアクシデントは起こる
ものと構えて
かかる方が、万一の場合に慌てないものであると心得るようにしている。
インプラント治療におけるアクシデントには、患者さん
の体に起こる
ものと、イン
プラント体に起こるものがある。どちらも起きてもらいたくないものであるが、起きてしまった時の対応術を心得ていると、2次災害を防止することができる。
先日、インプラントの中に折れたネジが入って取れなく
なったという
相談を受け
た。インプラント治療が市民権を得て、治療症例が増えてくると、当然、それに
伴うトラブルも増えてくる。なかでも、アバットメントスクリューやフィクスチャキャリアのスクリューが破断してしまい、インプラント内部に残留してしまっ
たとのアクシデントは、緊急性もないので、後処置を依頼されることがしばしばある。
たった1本のネジが折れて、僅か数mmのネジの破片が
内部に残って
しまったため
に、そのインプラントは使用できなくなる。場合によれば摘出も余儀なくされる。何としててでも、取り出したいものであるが、この摘出が難しい。
方法はいろいろあるが、基本的には、破断したネジが雌
部に噛み込ん
でいることは
ほとんどなく、マイクロスコープ下にて注意深く、根気よく探針等で逆回転さ
せれば上に上がってくる。プラークや血液などが介在し、回せないようなら、超音波スケーラーで振動を加えてながらまわすことを試みる。道具としては、フラ
グメントフォークなるものがあるが、探針で僅かに動く場合にしか利かないと考えてよいかもしれない。
どちらにせよ、インプラントを埋め込むことだけできた
のでは、対応
できない世の
中になってきたのは確かなようだ・・・。