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2007.08.23 Thursday インプラン ト:過去 の亡霊

本 日、診療をしているとある歯科医師から治療依頼があった。その患 者さんは、以 前にも拝見していて最近やっと治療に区切りが付いたので、依頼元のその歯科 医師に戻したばかりだったので、一瞬ドキッとした。

その患者さんは、以前、米国でインプラント治療を受 け、丁度1年ぐ らい前に、そ の先生から、インプラントが破折しているので診て欲しいという依頼を受け た。治療は順調に進み、破折しているインプラントの摘出や新たなインプラントの植立などを終え、最近依頼元に戻っていただいた。今回は、別の場所のインプ ラントが折れているということで、電話があり、急遽、私のところへ来院していただいた。

結果、破折はしていなかったが、頚部から取れてしまっ ていたアバッ トメント (ジョイント)と上部構造体(冠)を取り外すのに非常に苦労した。ブレード型で しかも特殊は構造で、他のインプラントシステムとの互換性はまったくない。アバットメントをきれいに分離させる必要があったので、マイクロスコープ下に て、外冠を慎重に切断して取り出した。

米国の前医は、ブレード型と歯根型インプラントを混在 させて使って おり、おまけ に上部構造体はセメントで合着していた。しかも、アバットメントスクリュー へのアクセスホールは、セメントで満たされており、とても次の手を読んだ治療ではない。

前回の依頼の時は、ブレード型インプラントの頚部で破 断しており、 摘出と埋入に 苦労させられた。上部構造体を作製する際にも、元からあった、歯根型インプ ラントのアバットメントから作製しなおそうとしたら、セメントで埋められていた。

確かに、セメント方式は世界でもスタンダードである が、アクセス ホールには緩衝 用綿球などを置き、万が一の場合、スクリューにアクセスできるようにしてお くのがマナーである。ブレード型インプラントは米国では20年前に、駄目出しされたものであるのに、なぜ使っているのだろう。骨幅はたっぷりあるのに、意 味不明だった。

日本では、15年ぐらい前からブレード型は駄目出しさ れている。つ まり、インプ ラントとしては使ってはいけないものとなっている。残念なことに、このブ レード型インプラントが、日本で主流であった時期があった。このため、「インプラントは駄目な治療」だというレッテルを貼られた暗い過去が日本のインプラ ント業界にはある。

1970-80年代に、開業医主導で広まってしまった 日本のインプ ラント治療 は、簡便さから、ブレード型インプラントが主流となってしまった。理論もノウ ハウもなかった時代に、高額な治療費を得るためにインプラントを始めた先生が多かったため、ついには「インプラントは悪魔の囁き」などという本まで出させ てしまった。

1990年代に入ると、失敗例が出尽くし、インプラン トは歯根型で 骨と癒着して 初めて機能するということがコンセンサスを得るようになると、歯根型インプ ラント以外のインプラントを行っていた先生は廃業するか、システムを乗り換えることとなった。日本のインプラントの遅い夜明けである。

今でも、過去の亡霊とも言うべきブレード型を時々目に する。トラブ ルがあて、私 の元に紹介されてくるので当然だが、それらは全て壊れている。そして、摘出 は更に厄介だ、多くの場合、再びインプラントを埋め込めない状況になってしまっている。

気の毒なのは患者さんである。自分の口は廃業すること も出来ない し、簡単にシス テムを入れ替えることはできない・・・・


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